造っています

 ある方から、しっかりした図面でフリーピストンの製作依頼が来たので、その製作へ向けて必要な刃物と冶具を揃えています。

 その下準備ではありませんが、いま造っているシールヘッドも寸法を厳しく確認しています。表面の仕上がりと、各部の寸法、角Rの取り方などです。

 ドリルで長穴を開ける時に便利な「フリーハンドエアブロー」なる物も手配しました。その他、アッサブの完成バイト、ラジアスゲージ、2mm幅の突っ切り(溝入れ)バイト、中切削用チップ。

 最初の2枚の写真は、13mmのドリルで下穴無し、25mmの深さで穴をあけた際に出たキリコです。ドリルの刃先のすくい角は少なくしてあります。ドリルですくい角が大きいと、抜ける時に食いつきやすい気がします。キリコの排出もこちらの方が良好なので、大先輩の樹脂加工業者さんが削ってくれたドリルを参考に、今も少しづつ試しています。バイトと併せ刃先形状は、常に研究対象です。

 写真のシールヘッドには、ガイドブッシュを圧入する穴があります。ここは以前にもブログで紹介した完成バイトで仕上げましたが、この作業に入る前にバイトの刃先をダイアモンドヤスリで研ぎました。同じ切り込み量、回転数でも見違えるような仕上がりになります。380回転で0.3mm程度は切り込めます。仕上げ用なので、それ以上は使わないようにしています。

 NR無しのとがった形状にしてあります。消耗が早そうなので、こまめに研ぐ必要があるかも知れませんが、中ぐりで一番信用しているバイトです。アッサブのバイトはもっと太くて長い物を用意しました。必要以上に削らないように心掛け、更に精度と仕上がりの良い表面を目指します。

 

 201752354928.JPG201752354951.JPG201752355015.JPG