製品を考えて楽しむ
NSF250Rのフロントフォーク入っている、鉄系の材料から造られたスプリングカラーを見て、楽しんでいました。
材料は価格と手間を考え、パイプだと思います。内径も切削痕があったので、多少手間がかかっています。なぜ削る必要があるかは不明ですが、ダンパーを組む方法によっては、部品を通さなければいけないので、そのため精度を欲したのかも知れません。
帽子型(T型)のカラーですが、段差を削り最後に突っ切りで落として終わりの様です。仕上げ面が写真で分かるように、かなり荒れていました。他方はそれほど荒れていませんでした。寸法はマイクロメーターで測定して、同一でした。
ワンチャックで加工するなら、面取りはどのようにしているか不明です。マシニングでつかみ直しているかもしれませんが、そう考えるとこんな小さなカラーを造るのに、数千万円もする機械が動くのかと思うと、無駄な気がします。しかし、人件費を抑えるのなら、それが本筋なのでしょう。
このような小さな部品一つでも、その背景を読み解くと中々楽しい時間を過ごせますが、仕事が進まないので、この辺りで終わりにします。