例え

 昨日お客様とセッティングの進め方をメールでやり取りしていた際に、自分の例えがなかなか面白かったのでここにも記してみます。参考になれば幸いです。

 オイルロックピース(バンプラバー)の領域が硬すぎると感じる場合、二つの考え方があります。ロックピースを壁(高さ)に例え、そこまでの道のりを距離と表します。これはよく見るバネや減衰のグラフと同じですが、言い表しが違うだけです。 

 壁(ロックピース)が高すぎるならそれを低くします。壁の高さが問題ないのに、壁に突き当たる感触があるならばそこまでの道のり(スロープ)の角度が浅すぎて壁に突き当たる感覚を得ます。

 仮にバネも減衰もなくオイルロックピースだけあると仮定すると、袋小路の道を歩いて突き当たりの家の壁に行き当るようなものです。

 私が街乗り用のフロントフォークを改造する場合は、壁を低くしてスロープの角度を上げる事がほとんどです。つまりはオイルロックピースの効きを緩やかにして、ばねと減衰を強める方向です。NSF250Rのようなレースベースはまた違った方法です。