グロム・MSX125とCBR1100XX・ブラックバード
一人のお客様から同時に二本のFGを発注いただき、先日製作が終わり発送しました。
グロムは以前FFX31で作った事がありました。その時はあの車体で驚くほどしなやかな動きを持たせられ非常に驚きましたが、ベースボディー以外の大部分を作り直し価格も高くなったため、市販化はかないませんでした。今でも製作は可能ですが、FFX31の¥197,000に改造費用が10万円近くかかるので、あまり現実的ではありません。しかし予算が許すなら、グロム用としては飛びぬけて高性能なため、無駄ではないと考えています。
今回は36ピストンを使用したFSM11pr36の依頼でした。こちらも一体型のリザーブタンクを持つ市販価格¥112,000の高価な品です。体重に合わせばね定数は高めです。自由長と予算の関係で、この製品には車高調整機能は省かれています。追加で車高調整を持たせる場合は、更なる加工が必要となります。基本的に受注生産のため納期は長めに頂いています。
一方ブラックバードはFGの通常ラインナップにあり、特に手を加えてはいません。自由長とスプリングレートを確認し、イニシャル量やダイアル段数を整えて出荷出来ました。
FGのような小規模メーカーの利点は、作り置きせずに依頼に合わせ一本一本組み立てるため、旧い車両でも型落ちしない点です。その分納期や価格が多少高くなります。ブラックバードのFQE11は定価税別¥99,000です。