シリンダーを自作

 CBR250RRに使うFGのFFX31用に、シリンダーを自作しました。

 ステンレスの削り出しです。このダンパーはツインチューブなので内径の仕上げは寸法、面粗度共にうるさくない事が製作の切っ掛けになっています。手持ちの材料が70丸しかなく、そこから52パイまで削り、ネジ切、段付き加工を施しています。端を突っ切った後に、ドリルで穴をあけ穴グリバイトで仕上げました。FGは殆どが鉄シリンダーですが、過去に一度だけFFXにアルミシリンダーが着いた個体を観たことがあります。これからはアルミでもステンでもシリンダを自作し、長さを自由に変更できます。

 材質は303で、回転はゆっくりで送りを少し速くしていますが、チップのNRは大き目で削ります。コーティングはあってもなくても良いのですが、外径はドライでエアを吹き付けキリコを飛ばしながら冷却します。穴グリ加工は、シリンダー長が108mmあるのでバイトの突き出し量を110mm取りました。これで切り込み0.5mm、送りは一回転0.14mm、回転巣を515RPMとしています。かなり綺麗な仕上がりに少々驚きました。バイトのビビりもなくシャンク径25mmバイトの剛性を体感しました。

 これで、ロッド、シリンダー、シリンダーヘッド、エンドアイ、ピストンとほぼ全ての部品を製作したことになります。シムとゴムにスライドメタルなどは売り物を使う予定なので、来年は自作ダンパーに取り掛かります。

 

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