せっかく造るなら、綺麗な方が良い
NSR250とVTR1000Fを同時に作業を進めるために、大槻からの依頼でフロントアップスタンドの駒を製作しました。
303ステンレスをコーティングありのポジチップ、NR0.8で製作しました。仕上げ面は555回転で切り込み0.4mmで、送りは0.14mmです。推奨値からすると大きく外れていますが、キリコの飛び方等を考慮して、最近はこの辺りの数字で進めています。仕上げ面を意識するならもう少しNRを小さくして、送りと切り込み量の帳尻を合わせたいところです。ある加工屋さんは「ステンは送り命だから」と書いていましたが、確かに送り速度によって表面の粗さが大きく変わります。社内の作業用で殆ど目につく品ではありませんが、目にするたびに「もっと綺麗に仕上げればよかった」との考えが頭をよぎるのも面倒なので、最低限の美観は持たせました。
POMなども同じチップを用いて、送りを速めにし回転も速めだとかなり綺麗な面がでます。プラスティックのため切削抵抗が少なく、材料の絡みも少ないため私のような初心者には非常に助かる材料です。
今後もキリコの飛び方を研究して参ります。