オーリンズ、少し改造
レースに使っているオーリンズのダンパーを改造しました。
ゼファー400に使っていますが、スプリングはシングルレートを選択されていたため、他に集中することができました。このダンパーに限らず、オーリンズはダンパー以外は全て純正とし、街乗り用の設定としているため、競技用として使う場合は大幅な仕様変更が望ましいと考えています。
減衰の変更はよくある作業ですが、気を付けなければいけないのは、取り付け部分の仕様です。金属カラーとゴムを溶着する焼き付けブッシュや、金属カラーとゴムブッシュが別々の方式、ロッドエンド(ピロボール)など幾つかのパターンがあります。この個体は乗り味の柔らかさを演出するため、ゴムブッシュと金属カラーが別々の方法を採用していました。これは車両が傾いた時にゴムがたわみ、左右ダンパーがばらばらに動きます。レース等のスポーツライディングには向いていません。そこで、ゴムブッシュの代わりに樹脂でブッシュを造り、そこに純正の金属カラーを嵌める方法へと改めました。
これは樹脂がベアリング代わりに滑る事に加え、硬く剛性があり左右ダンパーの同調を可能にします。スウィングアームの溶接補強をしたような剛性を得られるため、初期の改造には向いていると思います。
興味のある方は連絡ください。形状や造り込みに寄りますが、一台分で2~4万円程度で製作可能です。