オーリンズを改造
先日ブログで公開した、オイルシールの保持部分に傷が入ったオーリンズを組み立てました。
お客様の心情を察して、出来る限り漏れない事を優先しました。そのため抵抗が増したとしてもオイル漏れが少ない品を選び、シールヘッドを製作したのですが、完成したダンパーを押したところ、とても滑らかに動く様に驚きました。あまりに不思議な感覚についつい大槻にもその手触りを体感してもらい、やはり彼も同様の感触を得ました。
オーリンズ純正のオイルシールよりも抵抗が大きいのは間違いありませんが、ガイドブッシュは15mmから12mmへと短くしてあります。各部の公差はかなり詰めたキッチリ仕様であり、シールヘッドの背の高さが純正より6mm長いため、倒れが少なく安定しているのかも知れません。
オーリンズのピストンリングとその隙間設定が秀逸なのも、最近感じています。この辺りの仕上げ寸法は重箱の隅を突くような物ですが、まだまだ奥が深く、今後も楽しみな研究材料です。