乗用車で気になる点
先日、オイル交換を終えたBMW・318Ciで埼玉県へ部品配達に出かけました。
一般道から三郷で外環にのり与野で降りましたが、そこで以前から感じていた、乗用車の問題点の解消方法が見えてきました。
どの様な車に乗っても時速100km程度ならばそれほど怖い思いをしませんが、それ以上になると途端に恐怖心が芽生えて速度を上げられなくなります。日本国内では法定速度が時速110kmまでのはずですから、それほど大きな問題ではありませんが、この怖さを何とか出来ないかと日ごろから考えていました。
以前フェラーリの助手席でサスペンションのテストのため、サーキットで200km以上を体感しましたが、国産車の100km程度にしか感じませんでした。さすがにそれ以上になると少し怖い感じが出てきますが、456GTの助手席200km超は国産車の100km程度に思えます。
上記の恐怖心はどこから生まれるのか、常に考えていましたが、やっと疑問が氷解しました。原因はダンパーの伸び側減衰不足です。自分の318Ciはフレームがしっかりしているので、速度を上げても安定感があるのかと考えていましたが、やはり100km位から少し怖さを感じ始めました。
オイル交換の時に撮影した写真を見ると明らかですが、リバウンドストロークを多く取ってあります。これは激しくロールした際に内輪が浮かないようにするのと、ギャップを超える場合に伸びしろが大きければタイアが浮かないため、操縦安定性が高く衝撃も少なく出来るからです。反して、リバウンド側の路面追従性ばかりに目が向いて、減衰不足により車両の安定感がなくなります。
バイクに例えると、オフロードバイクのバネを極端に柔らかくして車高を下げ「オンロードバイクです」と言っているようなものです。ダンパー自体が基本的にフワフワなので、街乗りの60km辺りでは快適に感じますが、高速道路で100km辺りになると不安感が増してゆきます。私のBMWはダンパーがコニーになっていますが、ダウンサスでも基本的な乗り味は変わらないようです。今後はこの辺りの改造に重点を置き、乗り味を調えて行きたいと思います。
見方を変えれば、100km辺りで恐怖心からアクセルを踏むことに躊躇するなら、それもある種のリミッターになって良いかもしれません。ただ、私自身がそういった作りを欺瞞だと感じるので、改めたいと思います。低速から高速まですべての領域で満足できるサスペンションを目指しています。