題名に困る内容です。

 前後サスのオーバーホール依頼で、セッティングキャンペーンに入庫頂いた車両が昨日作業を終え、試乗を行いました。

 乗る方は女性で一般的な体系の方なので、男性と比較し当然体重は軽いため、その1000ccのスーパースポーツがとても乗りずらく怖いと仰っていました。試乗を始めて驚いたのですが、フロントフォークの異常な硬さを感じます。細々した説明を省くと、減衰がとにかく効きすぎています。この硬さは経験から申し上げて、スリックタイアを履かせてサーキットを走るにしても、かなりガッチリしている印象です。スーパースポーツとは言え、これを街乗りバイクのサスペンションとして販売するのは、メーカーの造る姿勢に問題がる思います。正直非常に腹が立ちました。なぜかと言えば、楽しくないとか面白くない以上に、危険だからです。開発した担当者と話をして、なぜこの様な仕様にしたのか問い詰めたくなります。

 真面目にバイクと向き合えば、絶対にこんな仕上がりになる訳がありません。担当者、開発ライダー、責任者の無知、無責任が生んだ結果だと思います。サーキットも走る車両だと言い訳をするならば、現行のYZF-R1のように、とてもエレガントな乗り味を持つスーパースポーツもあるので、言い逃れは出来ません。

 今回の大きな収穫は、減衰力が不足しているよりも過剰な方が、より危険度が高い事を実感できた事です。

 

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