毎日の作業

 今週はガンマ500の前後ショック改造、VFR400Rを色々と改造が車体で入っており、そして通常のフロントフォーク、リアショック の作業があります。

 今年に入りクアンタムやワークスパフォーマンス等の、ちょっと変わり種が増えたように思います。昨日はカワサキの750SSの方がお越し下さり、コニーのリアサスやフロントフォークの質問がありました。

 クアンタムの当社は正規店ではないため、部品を加工してオーバーホールを可能にしています。

 ワークスパフォーマンスはここのところ、代理店のPMC様が頑張ってくださり、多くの部品を在庫されているようです。そのおかげで、これまで自社制作していた部品が純正供給となり、これまでよりも安価で早く対応できるようになりました。

 過去に作業したBMWのステアリングダンパーも、ちょっとした問題を抱えていたので、分解せずに解消できる問題であったため、ささっと手直ししました。

 VFR400Rのリアショックもメンテナンスを施し、リザーブタンクはありませんが、当然エア抜きは機械できっちりと行います。

 他にはVFR800のサイドスタンドをショート加工し、ヤマハのMT-10のアルミサイドスタンドも同様に作業いたしました。

 先週末にZ1100Rのフロントフォークが作業を終えました。こちらはスタンダードラインで作業を進め、再メッキも施しました。フロントフォークは近年依頼が増えきました。これまでは一般のバイクショップでも個人でも、自分でメンテナンスが可能である点を考え、熱心に営業を行って来ませんでした。ですが、ある切っ掛けから自社のフロントフォークO/Hの質感が極めて上質だと気付き、その点を強調しながら営業を始めました。
 価格面だけで考えれば、当社はかなり高額な部類(約3万円〜)の工賃ですが、リアショックで得た知見を元にした作業を心掛けています。

 車体セッティングにおいては同業の友人と話す中で、彼が提案してくれた「ロードコンタクトテクノロジー(RCT)」を念頭においています。このRCTは名前が示す通り「テクノロジー」ですから、主に技術を指します。つまり理念やコンセプトにはなり得ません。どういう事かと説明すると、タイアと路面が常に適切な荷重の元に接する技術(RCT)、これと同時に上屋(シャーシ)を水平を保ったように「感じられる」セッティングを行い、サスペンションはよく動くのにフラット感のある穏やかな車両を仕上げるのが、理想の仕上がりです。これをスポーツラグジュアリーやラグジュアリースポーツと評しています。このフラット感のある乗り味が当社の車両作りにおけるコンセプトです。

 二輪、四輪、他にも図面から部品製作を行ったり、自社企画の独自部品も考えています。慌てず一つ一つ形にしてまいります。

 

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