Patrabor The Movie3 映画のパトレイバーを観て思う事
友人と話していた時、その存在を教えてもらった映画版のパトレイバー3を観ました。
ストーリや漫画版と絡めてどうこう、という評価をする気はないので簡潔に論じれば、面白かったの一言です。
良かったのは刑事役の綿引勝彦さんの演技です。本物の役者は声の演技も一流と感じました。もののけ姫以降のスタジオジブリの作品は、有名な役者さんを使うのは良いのですが、声が聞き取りづらく、それだけで見る気が失せてしまいます。
綿引さんは鬼平犯科帳の五郎蔵役で知りましたが、こういう方の演技はまた見たくなります。
秦役の平田広明さんはERのカーター役で知りましたが、今回も吹き替えのように演じていて好感を持ちます。岬冴子役の田中敦子さんは攻殻機動隊の素子役からその声の格好良さに惚れていますが、今回は素子よりも女性らしさがを出している感じでした。
この映画で好きなのは最後の廃棄物13号と戦う場面で、野明と太田さんがほとんど喋らず、レイバーの作動音がよく聞こえ、機械らしさが現れているところです。と同時にクラシック音楽を背景に巨大ロボットと化け物が戦う映像はエヴァンゲリオンを彷彿とさせ、もう少し独自性を出すべきだったのではないかと、不満に思う点でもあります。
ですが私にとっては、総じて高評価な映画でした。