XR100のモタード
XR100のモタード仕様を改造するために、前後ダンパーを交換、改造しました。
リアは純正で、フロントは85ccクラスのモトクロッサーです。
フロントは90mm程度のショート加工がすでに施されていましたが、シム組は純正のままで、アスファルトの上を走るにはフワフワします。そこで伸び圧共に減衰を増し、両減衰ともダイアルで補正しました。
リアは純正からオーリンズのAPE用に交換します。こちらもシム組を換えています。しかし、一番大きな変更は車高です。リンク周りの部品を削り、純正から10mm上げられました。この加工は、長いフロントフォークを使い、90mmも下げてなおも高いフロントに対して、リアを上げることで対処したからです。
これらの改良でかなり満足できる仕上がりにありました。ただ、ホイール径の増大はトレールの大幅は増加を意味します。ハンドリングを想像すると、フロントタイアが常に倒れようとするのではないでしょうか。トレール少ない(フォークオフセットの大きい)車両はハンドルが切れる症状が現れます。トレールの大きい車両は逆に、ハンドルが切れない為に車体を倒そうする力が働きます。かなり違和感のある、一般には経験できない不思議な操舵感です。この操舵感はBMWのR1200GSで感じることが出来ます。そのため、R1200GSはトレールを減らす必要がある、と言うのが持論です。
話題が逸れましたが、CRMやCRFなどで得た経験が、今回は大きく役に立ちました。