セッティング講座入門編

こんにちは。アルバイトの梅山です。

大学の夏休みの期間は、昼間にもアルバイトに入ることができるので、試乗セッティングに立ち会えました。

今回前後OH及びセッティングした車両はホンダVTR1000Fです。私はセッティングには関わらず、乗り味を体験しました。

これまで、しっかりと前後をOHされた車両でセッティングを試す機会がありませんでしたので、初のセッティング講座となりました。

まずはじめにセッティングする前の状態で乗りました。リアはOH前と同じ数値、フロントはプリロードと減衰最弱の状態です。

そのため、フロントは柔らかすぎ落ち着きがなく、ブレーキング時に沈み込みすぎ、ブレーキのリリースにも過敏に反応してしまい、気持ちがいいとは感じられませんでした。コーナリング中はネバっとした乗り味で、キレがないなという印象でした。

バイクを実際に乗って走り出す前に、押してみるだけでもそのバイクの動きが変わる事も分かりました。フロントフォークの伸び減衰を1クリック分動かしただけでもバイク全体が固く感じます。これだけシビアな調整ではありますが、バランスの取れた状態だとただ押すだけでも心地よさが伝わりました。

次に大槻さんのセッティングで試乗しました。走り出して、駐車場の段差を降りた瞬間から違いが分かりました。バイク全体の動きがまとまり、決して柔らかいわけではないですが、全ての振動の角が取れて、とても疲れにくい乗り味になりました。また、コーナリングもどっしりとした印象で、安心できる乗り味となりました。神経質な部分がなく、乗り手にやさしい動きです。

最後に新保社長のセッティングです。メインは大槻さんの動きですが、こちらは車両に動きを持たせ、バイクの楽しい部分を引き出したセッティングと感じました。普段はダラっと乗っても安心できる動きをしますが、すこしきっかけをつくるだけでとても上質なコーナリングをします。旋回中の自由度も高く、立ち上がりでも気持ちよくアクセルを開けられる気がしました。ワインディングを長距離走り、疲れてきた時でもバイクの動きが軽快で、乗り手を不快にさせないバイクと感じます。

今日のセッティング講座で、わからないなりにセッティングの意義、楽しさを体験できました。細かいダイヤルの調整などは今日は関わっていませんので、感覚的な乗り味の感想となりますが、初心者でもしっかり分かるのだなと感じました。

早く自分のTRXを直して自分の気に入ったセッティング見つけたいです。出来上がった際には試乗車として体感してください。

 

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