ホース部分の製作
ホンダCBX1000とカワサキKZ1300のダンパーは、空気圧とコイルスプリングを併用するエアサスです。当社ではエア加圧型と呼んでおります。圧搾空気のみでスプリング機能を果たしておらず、その意味では完全なエアサスと呼べないからです。
それらのダンパーはエアを加圧したり、左右のダンパーの均衡を保つために連結ホースが存在します。すでに四十年近くに迫ろうかという部品だけあり、ゴムが劣化しエアやオイルが漏れる状態になっていました。
そこで、色入りな手法を検討した上で、費用を抑え今後の部品入手の容易さと作業の手間を考えた上で、連結部分は自作しホースは汎用性の高いチヨダの耐圧耐油ホースを選択しました。
最初はブレーキホースを主部品にし、連結のためのアダプターを削り出そうかと思いましたが、インチネジとミリネジを使い分け、しかもゴムや銅ワッシャを用いずに当たり面でシールするのは確かな製作技術が必要になります。それらを省くためのゴムホース仕様です。
その構造は先日目撃したとある部品の仕組みを基礎にして、現物に合わせ仕立て直しました。製作1号部品からうまく進み何事もなく仕上がりました。当然、漏れ検査も実施し、空気の漏れは見られませんでした。
CBX1000用を作り終え、本日はKZ1300の部品を製作します。