普通の仕事で差が出る

 こんにちは。

 当社の作業手順は、届いた段階で入荷システムにデータ入力を行い、そこからバネ外し洗浄、分解、組み立て、発送(または納品)となります。
 これらの手順は細かく分ければ20行程以上に分かれますが、ここではそれを論じません。

 一般の方に向けて一番重要視されるのは、先ずその外観です。手元に戻ってきた際、ピカピカで新品の様なダンパーが帰ってくれば、やはり嬉しいと思います。
 しかし、それは心理的な要素を満たすだけで本質はダンパーのオーバーホールにあるはずです。オイル漏れやヘタリの原因を的確に見抜き、丁寧な作業と良質なオイル、グリス、それらの品質を最終的に決定づけるエア抜きがオーバーホールにおいて本当に大切であるはずです。

 写真のCB400SFはその数量の多さから、当社としては一番基本となる構造と捉えています。しかし、数が多いから基本となるだけでなく、多様な要素が含まれていると思うのです。このダンパーをしっかり組めれば、一人前になるための階段を登ったと言えます。

 作業に対する考え方は会社により変わってきますし、違って当然です。当社は個人の能力に頼ることなく、会社という箱で品質を上げてゆこうと考えております。
 作業工程を細かく腑分けし、説明書を用意し、完成度を高めてゆく。誰が作業しても同じ品質を届けられる様にしたい。しかも誰が作業しても同じ「高品質」を提供したいのです。
 それを達成するには、私自身が一人で作業を行い、その全ての品質を整えるのではなく、全行程を管理するシステムを構築し、箱(会社)の力で高品質を多く提供できる様にするのが、目標です。

 しかし、一人で作業すれば確認がおろそかになる場合もあるし、多数の作業者がいれば、それはまた別の問題を起こすことも多々あります。
 システムに頼りすぎず、個人の能力を過信しない、常に自分たちの行動に疑問を持って行動するのが大切だと思います。これは先日、問題が起こりその解消方法を社内勉強会で話し合った時に再認識しました。

 次のブログでは、起こった問題の内容とその対策方法を書き記します。

 

 

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