お酒と音楽と陶酔
日曜日に妻から「ビール飲む?」と聞かれ、最近お酒にあまり興味がないと答えたら、更年期なんじゃないのと言われました。
そこで、なぜお酒に興味が無くなったのかを考察しました。昔から友人知人と過ごす際はお酒を共にしましたが、一人で晩酌は殆ど経験がありません。結婚する前のある夏、毎日ビールを飲んでいたら、最初は500ccでよかったのが、そのうち850ccになり1000ccになり更にお酒の量が増えてきたので、これは良くないと考え晩酌を止めました。あの一月弱が私が晩酌の記憶です。
その時期以外は月に一度飲むかどうか、といった調子でした。しかしなぜお酒に対する興味が失せたのか考えたところ、答えは音楽にあると行きつきました。私はある種の好ましいと感じている音楽を聴くと深い陶酔感を得られます。さらに車の運転をしながらだとより、大きな満足を感じます。
例えば清水靖晃さんのサックスによる無伴奏チェロ組曲を聴くと、お酒を飲む以上の大きな心地良さを感じます。特に山岳地帯や海沿いの高速道路を100Km位で走りながらだとなお宜しい。
他にも、二輪車で旋回中にアクセルを開けリアタイアに荷重が移る瞬間の「グッ」と感じる瞬間もかなり高い快感を覚えます。それらが私にはお酒を飲む以上の大きな悦楽をもたらすため、お酒がより下位に感じられてしまい、更なる上質な快感を求め音楽を聴いてしまうのだと、気付きました。
もちろん、友人とお酒を楽しみながら過ごす時間は楽しいものです。
時間の取れた週末は、音楽を聴きながらカミさんと一緒にお酒を飲むのも良いかもしれません(カミさんは割合お酒好きなのです)。