失敗談
先日納車したマセラティの222SRですが、過大な失敗談があります。
フロントの純正ストラットにおいてスプリングを受ける皿を、車高を下げるため下方に移設しました。ところが車体に組み付けホイールを取り付けようとしたら、タイアと干渉します。
取り付けを担当していた梅山の敗残兵の様な顔が、今でも脳裏から離れません。しかし、そこで気持ちが折れたのではいけません。中小企業の親父は常に問題を解決する事で生き延びるしかないのです。
そこで早速溶接した皿を切り離し、低温で再度溶接することにより短時間で皿の移設を終わらせ、その間にリアショックの組み付けを進め11:30に車体への組み付けを完了しました。遅くまで残ってくれた小野寺と中村には感謝の念が絶えません。
組み付けから三人で試乗を行いましたが、これがまた良い出来で路面のギャップをたやすくいなして行きます。フロントの純正ストラットは伸び減衰を少し強めつつ、縮み側は少し大きく抜きました。
リアのビルシュタイン(社外)も大きく抜いた縮み減衰と、立ち上がりのポイントを動かした伸び減衰の組み合わせが中々に絶妙でした。
お客様にも満足いただけて、私も良い勉強になる一台でした。次の四輪はスウィフトスポーツが予定されており、これも折角なのでさらに洗練した乗り味を追求する一台に仕立て直すつもりです。