科学的な作業が効率を向上させる
倒立フォークのインナチューブとブラケットを分解する作業を行いました。
この作業は開業当初から数えると1000本以上は手掛けていると思います。最初はどの様にすれば効率的なのか?と色々模索したものです。
実はごく最近まで体感による蓄積、つまり経験に頼った作業を行っていました。それでは初めて作業する初心者にとって非効率的なので、作業仕様書を作れないか?と考え作業環境、道具、その他の情報を細かく分析してみましたらば、再現性が高く問題なく作業を行えるようになりました。
科学的とは「再現性が高い」というか「~の様にすれば100%(に近い確率で)再現できる」ということです。ですから科学的な検証を行って、そこから外れる場合は不測の事態、事象、事例なわけで、それらを蓄積してゆけば例外事例における解決策が見つけられる様になるはずです。
しかも以前は疑問に感じていた例外事例が、前述の科学的な作業を始めてからは起こらなくなりました。つまり経験則での作業はかなりのバラツキがあり、測定による厳密な作業に切り替えてからは例外が起こらないのです。
逆に例外が起きる事態とはどのような状況なのかを早く知りたくて、面倒ではありますが例外を心待ちにしているくらいです。
いわゆる世間一般の「マニュアル」「規則書」は作業を助けてくれて、効率を高めるために有効だから存在します。それらを非難するのは愚の骨頂。マニュアルを基本としてそれをどの様に活用できるかで企業の生産性は高まると考えています。
そういった訳で当社においても現在は急速にマニュアル作成が進んでいます。