ダンパーの役割をまた考えています。
ダンパーは主役になりえないと、日々思い返しています。
路面(タイア)と車体を繋ぐのが仕事で、主役はその二つであり、ダンパーが主張したのでは筋が通りません。重要な役割ですがシステムとしてのサスペンションはそれのみでは完結しないのです。サスペンションの無い車両の存在がその証左です。
かと言って、サスペンションの仕事が非常に面白いことに変わりはありません。
私見ではサスやダンパーを考える場合、重力と捉えるのには違和感を覚えます。やはり荷重とあらわす方が正しいように思えます。その根拠は荷重が「二点間の触れ合った物体に働く力」だからです。重力は全ての物体に、宙に浮いていても働いているのですから、二輪車に当てはめる場合は「荷重」の方がより腑に落ちます。
そうは申しましても、個人の語感もあるので好みの言葉を使えばよいですね。ただし、セットアップを進める場合はその単語に対し、ライダーとエンジニアの間に共通認識が必要になるのも事実です。