オーリンズの正立フォークの構造
茨城県守谷市のバイクショップ、KⅡプロジェクト様の依頼で、オーリンズの正立フォークを作業いたしました。
インターネットでこのフォークを分解した画像を見たことがあります。普通のフォークのように、インナーとアウターをスライドハンマーの要領で抜ける造りではありません。アクスルブラケットとアウターチューブを分解するのがスマートな方法ですが、まれにとても硬く結合した個体もあり、手を焼くこともあります。
分解するとわかりますが、スライドメタルが三つあり、面白い構造です。普通は可変勘合なのですが、固定勘合と可変勘合を組み合わせ、滑らかに動かす事を重視しているようです。
鋳物で造った純正フォークは実際は楕円形で、前後方向の剛性を上げています。アクスルブラケットも当然一体なので、軽量ですが、磨耗すれば全体を交換する必要があります。