雑記、セッティングを通して感じること

 今日GSX-R1300ハヤブサの車体セットアップを通して、不思議に思うことがありました。

 今年の初めと今では、車体の動きの感じ方に大きな違いがあると、ふときずきました。以前はダンパーの動きや車の動きの整合性を意識していたように思いますが、ここ最近は重心の移動速度と移動量がとても気になります。それを上手に設定できれば、簡単に乗りやすい(街乗りやサーキットなど状況別に)できると考えます。

 前後ダンパーのばね定数やダンパーのストロークスピードは、荷重移動をどのように演出するのか、そのためにあると思います。だた、ギャップの吸収など荷重移動以外の要素ももちろんありますので、それも考慮に入れなければガツガツした疲れる車になってしまうので、気を使うポイントです。

 荷重移動の演出はダンパーで行えますが、重心をどこに置くのかは車両造りの根幹なので、極論を言えば製造メーカーにしか行えません。しかし、バイクは車高などの変更が比較的容易な乗り物なので、補正する余地は大きいと思います。ですから私どもは、その余地をどれだけ高度にバランスさせられるかが勝負となります。