ピストンリング加工
セロー225を車体で預かり、前後サスペンションのオーバーホールを行いました。
フロントフォークはいたって普通の造りですが、問題はリアにあります。ピストンリングはあるのですが、実質はないのに等しい内容です。ピストンの寸法とリングの大きさを考えると、リングは密閉性のみを請け負い、ピストンは直にシリンダーと触れ合うようになっています。
これは摺動抵抗が大きくなり細やかな動きを演出できないので、リングをはめる加工を施しました。セローの純正サスペンションを製造するメーカー(現YHS)の部品を使います。TZ125に使われている品よりも、さらに高い物を用いました。
フリーピストンやエア抜きの方法など、まだまだ改造したい点が多いのですが、少しずつ高品質な作業を提案していきます。