ヤマハ、トリッカーのリアサス
依頼頂いているトリッカーの雛型が完成しました。
FGのFQE11PR36と呼ぶ、スモールボディーです。イタリア語ならコルポ・ストレットというのかもしれません。
トリッカーは車体側の取り付け寸法が厳しく、同型でなければ取り付けができないため、小型機種を選択しました。ですが、ハードな走りをするから通常の46mmシリンダーが欲しいと言う方には、特別仕様も可能です。
純正ダンパーのシリンダー内径は36mmです。今回のFGも36mmです。私見ではダンパーの性能はスプリングの次にダンパーの内径で決まると思っています。つまり「ばねの性能が同じならばシリンダー径が大きいほうが性能が良い」と換言できます。
上記2点が同じならば次にピストンの形状、シム組、それらの材質などの順に必要な要素が下ってきます。それらを考慮すると、今回は純正とFGはスプリングの変更と、ピストン形状、シム組などが重要になってきます。シリンダー径が同一なので、そこで差をつけられない分だけ、純正を超える性能を発揮するには構成要素の設定が難しくなります。
上記内容は補足説明が多々あるのですが、今回は省略します。