WPのツインショック
久しぶりにWPのツインショックをオーバーホールいたしました。
エマルジョン型なので作業はらくなのですが、ガス入れが難点です。メーカーにより思想はさまざまで、イタリアのFGはエマルジョンを嫌い、必ずフリーピストンを備えます。性能面では有利ですが、リザーブタンクを持たない型では、ロッドと同軸上にフリーピストンを配置しなければならず、寸法の制約が大きくなります。その点エマルジョンは絶対性能は大きく劣りますが、組み立て時間の短縮と寸法の自由度が高いので、製作者には楽なつくりです。
極めてみじかい寸法のダンパーでは、リザーブタンクを持たせられなければエマルジョン以外の選択肢はありません。しかし、ストロークが深くなるとピストンがガス室に近づき、多くの問題を起こす事となり減衰が不安定になります。