YSSのダンパー
久しぶりにYSSのダンパーをオーバーホール致しました。
このメーカーは多くの試行錯誤を経て、ようやく内部パーツの仕様が決まってきたようです。しかしレーシングショックとしては、解決しなければいけない問題点があるように思います。減衰調整付きでロッド径12mmは、明らかに細く剛性不足です。以前に作業したYSSはモノサスでしたがロッドにひびが入り、使えなくなっていました。
ガス室の仕切りがブラダなのは良し悪しがあり、フリーピストンが絶対ではありません。しかし、SHOWA、KYBやYHSと比較しブラダの性能が低いのは、作業を進めていくうえで明確になりました。この辺りを解消しなければ、オイルが漏れ始めると性能を保持できなくなります。もちろん他メーカーでも同様ですが、その進行具合は圧倒的に早い造りになっています。
問題もありますが、以前と比較して大幅に向上にした部分もあります。日本やヨーロッパのメーカーもすぐに追いつかれてしまうと思います。後ろまでは簡単に来るでしょうが、横並びはまだまだ先の事かと存じます。