歳を重ねるのは楽しい

 最近は中村吉右衛門さんの鬼平犯科帳を観ています。

 父が見ていた影響から私も同番組を好むようになり、池波正太郎さんの原作も読み浸り、剣客商売他も随分とたくさん読んだものです。

 子供の頃には気付かない事を今更発見するにつれ、歳を重ねるのも良いなと感じます。その年の功は吉右衛門さんの演技に多くの発見をもたらしてくれます。

 歌舞伎役者ならではの笑いの演技もそうだし、歩く姿勢の美しさなど、細かい点まで行き届いた素晴らしさを理解できるようになりました。

 サスペンションに留まらず二輪車にも同様の事が申せます。つまり、乗って楽しい。だけでなく何が楽しく感じさせる要因なのか?反対に問題となっている点にも気付くことが多くなりました。

 これらを若い時分に理解できる人を、早熟と呼ぶのでしょうが年齢なりに成熟する私は大器晩成でもなく、正真正銘の一般人だと痛感するこの頃です。