内径溝入れバイトを作る
アッサブの8mm角の完成バイトを削り、溝入れバイトを作りました。
内径バイトは太さの制約(加工する対象物の穴系に左右される)があり、外丸削りより格段に難しいと思います。
今回のバイトはシールヘッド内側を削り、違う寸法のオイルシールを使えるようにするのを目的としていますが、穴の径は16mmで、溝の内径は22mm。最大で24mmまで削れます。これはなかなかの突出量で、慎重に加工を進めないとビビリやバイトが折れるなどの大きな問題に発展します。
16mmから22mmならば片肉3mm。24mmなら同4mmです。結構厳しい寸法ですが素材が良いためにバイト自体を薄くしても、加工対象をサラサラと削ってゆきます。
専業の旋盤職人ではない私にとって、加工に際して気になる点があるとついつい作業を先延ばしにする悪い癖があります。今回のバイトにより内径溝入れが気軽に行えるようになり、今後の仕事にも良い影響を与えるでしょう。