GV73A、GSX-R1100のステダンを造り直す

 GSX-R1100のステアリングダンパーで問題が起こり、解決するために造り直しました。

 純正のステアリングダンパはシリンダ両端をカシメ、非分解にしています。それを削りオイルシールを交換するのですが、納品した品物の作動性がどうにも良くないと連絡があり、確認のために分解する必要があったために、シリンダを切り飛ばし内部を確認しました。異物等は見当たりませんでしたが、一度切り飛ばした物は元に戻るはずもなく、シリンダーを造り対応しました。

 シャフトは既に自社製作を始めています。写真のようなシングルチューブのステダンであれば、製作する事は簡単です。精緻な造り込みや動きの質を求めるならば、ツインチューブ構造と圧力変化に対応する別室を備える必要もあり、調整機構まで考えると市販品の価格は妥当ですが、とりあえず現物を何とかしたいのであれば、対応できる術を身に着けました。ダンパーは基本的に丸物が多いため、旋盤一つでかなりの部分まで造ることが出来ます。

 

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