ラ・カンパネッラ リスト

 今日は埼玉県と東京に納車と引き上げに行ってきました。

 向かう車中でリストのLa campanellaを聴いていましたが、この曲を聴くたびにヴェネツィアの生活を思い出します。 

 ヴェネツィアは鐘楼が多く、目の前の鐘の音に遅れて遠くの鐘の音が聞こえてきます。リストもこの響きを再現するつもりで作曲したのか、などと想像しています。現代であれば、ディレイなどのエフェクターを使えば簡単に再現できますが、100年以上前では技法で表現するしかなかったのだと思います。超絶技巧の曲なのに遊び心があり、聴くたびに笑ってしまいます。

 鐘楼はCampanaで、Campanellaは「小さな鐘、呼び鈴」と手元の字引にはあります。もしかしたら、リストも小さな鈴をリンリン慣らして遊んでいたのかも知れません。と思ったら作曲はヴァイオリンの魔術師、ニコロ・パガニーニでした。