レジェンドの試乗で気付いたこと
レジェンドの試乗を終え、その動きを脳内で繰り返し再生しながら課題や問題点、その解消法などを考えていました。
なぜレジェンドがFF(リア駆動もするとは言え)なのにあれほど良い車体の動きを感じさせるのかが、とても大きな疑問でした。そこで車体の諸元を確認したところ、気になる数字を発見できました。それは車重で、ほぼ2000kgあります。これが答えの一つだと確信しました。FF車はフロントオーバーハングにかなりの重量物を搭載しなければならい必然があり、それが高級車としての演出を行うのには致命的な欠点になります。レジェンドの重量に気付き、他の大柄なFF車を調べた結果は、この車がFF車の最大サイズと呼んで差し支えないようです。
リアにモーターが載るとはいえ、車重が重くなればエンジンの相対的な重量が減り、FF車の悪癖を誤魔化せます。これはとても大きなポイントです。誤魔化すは言葉が悪いかも知れませんが、換言すれば「薄まる」と言った感じです。
自己所有の初めてのMT社はEG5のシビックでした。この車はその悪癖が顕著に感じ取れる車でしたが、それは車重が1000kg前後と軽量なために、エンジンの相対重量が大きいせいだと、今なら理解できます。
重量配分の問題については、更に考察を深めてゆきます。