ボルボのビルシュタイン

 千葉市のバイク屋さんが自己所有する、ボルボ940のダンパーをオーバーホールです。

 フロントは36mmシリンダーのストラット型です。ロッドに傷みがあり、SGSA12とシールヘッドを交換し、純正の11mmロッドから少しの変更を加えました。純正シールヘッドはガイドブッシュが無く、アルミをコーティングしてベアリングの代わりにしています。これはコーティングがしっかりした初期では効果的なのですが、それが剥がれだすと加速度的に摩耗が進みロッドとシールヘッドが極端に傷みだします。

 そこで、ガイドブッシュを持つシールヘッドに交換し、ロッド径も太くして耐久性を確保しました。ロッド径を太くすれば減衰力に関しては少々不利になる面もあり、耐久性と減衰性を天秤にかけ判断します。現実的には造り得ないのですが、ロッドを持たないダンパーがあればどの様になるのかと、思考実験を重ね遊んでいます。

 このビルシュタインはスプリングの脱着もないダンパー単体での作業でした。価格は改造費用や仕様変更も含め大よそ10万円です。ビルシュタインの正規代理店に出した方が圧倒的に安く済むと思いますので、当社に依頼を検討される方は色々な要素を考え、ご自身が何を求めているのかがわかれば依頼する先を決定できると思います。そのための情報収集で話しを聴きたいと考えられる方が居りましたら、電話、メールに実際の来店で対応致しますので、遠慮なく連絡ください。

 

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