メーカー純正だって頑張っている

 近所のお店から依頼をいただき、カワサキZX-10RRのバランスフリーフロントフォークを作業しています。

 サスペンションメーカーが車両メーカーにどれ程の価格で卸しているのかは知りませんが、車両価格が上がっている分はしっかり性能も上がっているようです。
単にガス封入でリザーブタンクが付いて高くなっただけでなく、スプリングの表面も軽く撫で、抵抗と汚れづらさを向上させています。

 ガス封入されている減衰機構のスーパースポーツだけあり、かなりしっかりした雰囲気です。この機構部分は手を入れる余地が多分に残されており、想像するに設計者の方も予算があれば、もっと色々できるのに・・・と考えている事だと推察します。

 当社のように個人個人のお客様と直に接すると、作り手としての意見も受け入れられやすく、楽しい車両をお客様に届けることが可能です。これはとても素晴らしい仕事だと感じています。量産により大きな利益を上げるのも商売としては正しいし、正直羨ましい面も多分にありますが、フロントフォークの改造費用で数十万円以上もの投資を決断してくださるお客様と仕事ができるのは、この上ない幸せです。

 メーカーに負けないように、常に努力して参ります。

 

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