焼入れ部品を削る

 旧知の車屋さんから、エンジン部品の加工依頼がありました。

 どの部品かはわかりませんが、ギアの軸に圧入した部品が取れなくなり、旋盤で削り取って欲しいとの依頼です。ベアリングのレースは焼入れされており非常に硬く、それゆえに対磨耗性は非常に高いものがあります。それ故に削るのはとても困難です。
 

 当社の旋盤は汎用機としては一番大きな部類に入り、バイトの太さは1インチ(25mm角)ありまして、かなり力強く削れます。それだけガッチリしている機械でも超硬チップで一度に削り取る量は0.1~0.2mmが限界です。それを30~40回繰り返して、ベアリングレースが無事に削り取れました。

 技術というよりも、道具と忍耐力があれば誰にでも削りとれますが、なかなか骨の折れる加工でした。

 

 

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