Moto GuzziのV9Roamer

 近日、動画で報告しようと予定している車両はモトグッツィのV9Roamerです。

 依頼につながった経緯として、純正の乗り味がなんだが刺々しく感じる為、乗り心地を改善したいと希望されていました。
 またがりサスを動かして感じるのは、殊更フロントの雑味に強い印象を持ちます。オイルシールに代表される摩擦部品の抵抗感が拡大され伝わってるく感じでとても不快です。

 リアはスプリングが2段ばねになっており、ソフト側がとても柔らかくハード側に切り替わるスイッチ感が明確で、高級感がありません。それに伸び減衰が大きく不足している事でバイクが落ち着かない。

 これらの点を改善する為に前後ショックの仕様変更を行いました。両者とも完全分解により細部まで研磨に減衰特性の変更、バネ交換を含め純正ベースでこれ以上ないという程、私の考える理想の仕様へと手を入れました。

 リアで肝になるのは、スプリングレートと伸び減衰です。対してフロントは摩擦抵抗のコントロールに焦点を当てました。

 ついでにシート高で10~20mmの少しのローダウンも行い、足つきを若干ですが改善しています。この程度の数字であれば、乗り心地と操縦性を犠牲にしない・・・というよりも向上させる事が可能です。

 本日は天気が悪く試乗を行えませんでしたが、明日の日曜日は天候の回復を待って試乗を行いその模様を動画にて報告しようと思います。