旋盤ネタ

 ヤスリを買った際に、主が教えてくれた職人技を試してみました。

 いわく「ある職人は、100分台はヤスリ、ペーパーで追い込む」との話でした。旋盤だとバイトを引いた目があり、それがネジと同様に山と谷になっている。それをペーパーで仕上げる事により、山をなくし平らにならせば減りずらい、長持ちする部品に仕上がるらしいので、寸法にうるさくない部品で試しました。

 寸法公差はうるさくない部分なのですが、1/100mm以内で仕上げました。実測の内径18.02に対し、はまる部品は18.00±0.01と設定し、18.02~18.05辺りからペーパーで削り込みました。X軸方向は短いので、短時間で削りは終わりました。何度か止め、計測により狙い通りとなりました。貫通穴はドリルで終わらせました。ジゼルポイントをどれだけ少なく出来るかを課題とし、12.1mmを一発で開けたのですが、70mm程度進むとキリコの排出がしずらくなり、内面の仕上がりがかなり荒くなったため、手順を変えるか、ドリルの研ぎ方を研究します。

 これまでは中ぐりバイトが小さなものしかなかったため、新たに買い足した25mmの中ぐりバイトを使うには、一発目の穴あけドリルが手持ちの物では小さく、ナチの29mmMT3を購入しました。余談ですが、「NACHI」をイタリア語読みすると「ナキ」となります。ついつい間違えてしまいます。

 

 

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