ワイアレスイアフォン・Victor HA-FW1000Tを使っている感想

ヴィクターのHA-FW1000Tを使っています。

Youtubeなどで評価が高く、使ってみることにしましたが、六週間ほど使ったのでどのような印象か報告します。

私が現在おもに使用しているイアフォンはオーディオテクニカのATH-IEX1なので、それとの対比で話を進めます。

 ハイエンドと呼ばれる完全ワイアレスイアフォンは筐体(ボデー)が大きい点において、やや不格好に思います。耳から大きな物体が生えている姿は、滑稽に思いますのでそれ程好きではありませんでした。

 ただHA-FW1000Tは犬の絵が描いてあり、可愛気が在るので少しは許容出来ます。

ケースを開けた状態

 音質面
 では実際に使った感想です。音質は発売当時から高評価だったようです。今年ゼンハイザーの新作に取って代わられたようですが、それまではYou Tubeの動画でららまろさんワタナベカズマサさんなども評価が高かったので、これらを観て私も購入した経緯があります。

 私が感じる音質面の印象ですが、柔らかい音で高音域がきつめの曲でも角が取れたような、まろやかな音に聴こえます。
 ATH-IEX1では全域で明瞭でビシッとした(クリアでタイトな)音作りで、高い解像力で分析的に音楽を聴けるのが好きなのですが、HA-FW1000Tはそれとは真逆に感じます。

 柔らかい分だけ解像度はそれ程高くないのですが、その分聴き疲れしずらく、長時間使えると思います。

写真のイヤーピースをATH-IEX1につけて試してみようと画策中です。

 シリコンのイヤーピースにはヴィクター独自のスパイラルドット(螺旋の点々)があり、これが音質面にも効いているそうです。

いつも高音域の確認をするために聴いているのはTakesi Khobayashi TrioのCill My Landlordですが、同曲はピアノの高音が耳に突き刺さるようです。ATH-IEX1ではそれが顕著で音量が大きいとかなり不快に感じます。

ですがHA-FW1000Tは音の輪郭がしっかりしているのに柔らかい音質なので、心地よくピアノの音が聴こえます。逆にドラムのハイハットのシャリシャリ感はやや減衰しています。

音を鳴らすドライバに木材を使っているそうです。

低音を確認するための曲としてJamiroquaiのVirtual insanityで確認します(これらの音源は全てAmazon Music HD)。
楽曲との相性も良いのか、広域から低域まで気持ちよく音楽を楽しめます。

最後にギターを弾いていたので、ピッキングの音をどれだけ綺麗に確認できるのか?という少々マニアックな聴き方をする際にはSteve MorseのGood To Goを聴きますが、高音域が柔らかい影響もあり、ピッキングのニュアンスは少しぼやけるような印象もあります。

全体としてはかなり好印象ですが、ATH-IEX1のような10万円を超えるこう価格帯と比較すると、音の山と谷の部分で、谷が浅いと言うか土砂などの体積で埋まってしまったような感覚を覚えます。地層として確認できるのに、聴こえてくる音は埋まっているように感じるのが少々もどかしく思えます。

完全ワイアレスイアフォンはかなりの高価格でも5万円程度です。評価の高いゼンハイザーやノーブルの製品は音質を確認していませんが、どう考えても価格なりの音質なわけですから、音質追求ならワイアー式を選ぶ方が良いと思います。

使い勝手
そうはいってもワイアレスイアフォンは使い勝手が良いので、一つは持っていても良いかと思います。特に通話品質の高いイアフォン(ヘッドフォンも含め)は通話相手に聴き取りやすく、ノイズが除去されるようなので雑踏や工場のような場所でも通話が成り立ちます。

充電は近年の標準であるUSBタイプCです。

ケースから出すだけでつながり、配線が煩わしくないと言う点では散歩などでも便利なため、私は散歩にはソニーのリンクバッズか今回紹介のヴィクターをつかています。

おすすめ度は?
それなりに良い音質を完全ワイアレスで楽しみたいなら、推奨します。最新型の製品を新品で購入するのも良いのですが、一世代前の製品を選べば安価に購入できますし、音質も1〜2年前の最高峰ですからかなり上質です。中古も良いと思います。

と言うわけで、今回は本業とは関係ない音楽の話題でしたが、次回はかなり込み入ったBMW/S1000XRの話を書こうと思いますので、期待してください。

 

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