ATH-IEX1とリケーブル
サスペンションは仕事であり遊びでもあり、公私の別なく常に探求しております。それに続いてカメラも仕事で使う道具であり、撮影技術の向上が依頼に直結しており、これもまた少しづつですが日々考えながら写真撮影を楽しんでおります。
しかし最近は実務と待ったく関係ない、音響機器に熱を入れております。
リケーブルに至る経緯
ソニーのWalkmanZX507を購入した話は、以前にもブログで取り上げました。507と同時に購入したのはオーディオテクニカのイアフォン・ATH-IEX1です。それまでにもSHURE、ゼンハイザー、Jabra、ソニーにBOSEなどのイアフォンとヘッドフォンを使っていましたが、今まで聴いた中で一番感触が良かったのでオーディオテクニカを選択しました。
DAP(ウォークマン)の性能もよいからか、今まで聴いてきた音よりも明らかに明瞭で綺麗な音がなります。試しに3.5mmプラグで動画編集用のオーディオインターフェース・AudienteのID4mk2(これもかなり良いと感じていますので、そのうち題材として取り上げます)に繋いで音楽や動画編集で確認したところかなり良いと感じました。
一月近く507とATH-IEX1で音楽を聴き続け感じた事があります。主にJAZZで高音同士がぶつかる場面で、耳に刺さるような感触があります。オーディオの動画を見る限りではこれを「刺さる」と表現していました。
この刺さる現象を解消できないかプレイヤーにあるイコライザーで調整しましたが、たしかにその症状が減じ緩和されました。
しかし私はこのイコライザーで調整するのがあまり好きではありません。他の曲になるとこのましい音から外れるからです。なんとか全体を変えずに高音の突起のような音質を改善できないかと考えた末、ケーブルを交換してみました。
リケーブルを進める
結果として狙った部分の改善はごく微量でしたが、音質自体はとてもよくなりました。と言う事でここからが本題で、以下はケーブルを交換したらこんな感じだった。という素人の日記をご覧ください。
私が音を確かめるために聴いている曲ですが、Takeshi Ohbayashi Trioの「Cill My Landlord」とSteve Morseの「Good to Go」です。
前者は軽めのジャズで(イージーリスニングと評している方もいましたが)中間域の音が出せないピアノが隣り合った音をぶつける、いかにもジャズっぽいフレーズにおいて、かなり刺さります。正直、音量を下げれば問題は解決しますが、欲しいのはそれではないわけです。もちろんEQでの調整でもない。
手持ちのゼンハイザーHD650で聴くと、その刺さりは感じません。他のヘッドフォンやイアフォンを試聴した限り、刺さりのない品もありました。個人的にはDENONのD7200(ヘッドフォン)かゼンハイザーのIE900が良い印象でした。
もともとヘッドフォンの方が好きなので、持っているHD650で聴けばいいじゃん?となるわけですが、出先で開放型を使うのは音漏れの事もあり気が引けます。
ならばノイズキャンセリング付きのゼンハイザーモメンタム3でも良いのですが、無線ヘッドフォンを優先で使うのはどうにも納得できないため、新たに購入するよりも、持っている品をなんとか活用できないか?という強烈な意思によりリケーブルを選択したのです。
選んだ品はオーディオテクニカが自社で作っているアフターパーツ(とバイクの改造ばかりしてきた私は表現したくなる)でHDC214/1.2です。結果は先ほども書いた通り、高音の刺さりは特段改善しませんでしたが、よくなった点があります。
リケーブルで聴感上変化した点
良い点
楽器ごとの音が綺麗に聴こえるようになりました。分離が良くなったと言うのでしょうか。音同士がぶつかる感触が減じています。もともとオーディオテクニカは高音が良いと評されているそうですが、ドラムの金物が綺麗に鳴っているようです。
本来、低音の評価が高いイアフォンではないお陰で、不快なほどにドコドコなるような楽曲でも軽やかに聴こえます(その分刺さる訳ですが)。
音が分離したお陰で曲にメリハリがついた様に思います。どちらかと言うと物事を分析的に捉え考える事が好きな私には良い変化です。近眼の人が視力補正(眼鏡やコンタクト)を用いるような印象です。
逆に細部よりも全体のまとまりを重視するならば、うるさい印象を持つやもしれませんが、私には好ましい変化でした。
悪い点
特にありませんが、15万円前後の定価で販売されている品に、追加で1万円のリケーブルを施すのは簡単ではありません。つまり全体の出費としては安価ではありませんし、交換しなくても何も困らないので、そのままでも十分だったのかもしれません。
イアフォンに刺さる部分のラバーが長くしっかりハマりませんでした。これはアマゾンのレビューを書いている方もいて、まさにその通りでした。
写真上と下のプラグを見れば一目瞭然。金色の差し込み部分の台座となる箇所が、下の品は覆われています。
そのような訳で、カッターでラバーを切り取り、綺麗にハマるように処理しました。
プレイヤーには4.4mmのバランス接続かのな物を選んでいますが、3.5mmのステレオ接続もあるようです。
まとめ
高音がキツくややバランスが悪いせいか一般の評価は高くないように感じます。同価格帯の製品において中古相場も低めですし、Youtubeでもあまりレビュー動画を見かけませんが、触れすれあうも多生の縁と言う事で、色々と試して自分好みへ仕上げるのもまた一興といった心持ちで、もう少しつこのイアフォンと付き合ってみようと思います。
それとは別でイアフォンとヘッドフォンは購入しそうですが・・・
3 Comments
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[…] もっと高額な、例えば私が主に使っているオーディオテクニカのATH-IEX1は新品で13~15万円超。中古では8~9万円前後でした。 […]
[…] 私が現在おもに使用しているイアフォンはオーディオテクニカのATH-IEX1なので、それとの対比で話を進めます。 […]
[…] 以前はオーディオテクニカのATH-IEX1を主にしていたのですが、高いだけあって良い部分はあるものの自分の好みとは違うと感じており試聴を重ねビクターのほうが好みに近いと感じ、FW01を購入し満足度が高いので更に好みの音質をもとめFW1500にたどり着きました。 […]