ヒット商品と細分化、まとまらない思考

 「からかい上手の高木さん」という漫画を読みました。

 40歳手前のおじさんである私でも楽しめる、中学生の日常を描いています。私はここ2〜3日で知りましたが、アルバイトの大学生に聞いたところかなり有名な作品だそうです。単行本も関連書籍全部で450万部も売れているらしく、大人気の様です。

 漫画初期、アニメ初期、歌謡曲全盛の時代は国民全員が知っている、観ている、歌えていたが、時代が下るにつれ細かく区分けされ、換言すれば先鋭化されマニアックになってゆく様に思います。その先鋭化された内容は一部の人には深く突き刺さるものの、大多数には受けない歪な作品になっている気がします。

 その様な中で大ヒットする物、サービスは何故なのか?前述の450万部という数字も読み解けば、延べ人数が450万人なだけで私の簡単な試算では実質20万人がその450万部を支えていると思います。これは関連書籍が二十以上販売されているため、それらを450万部に割り算すれば、購入者のおおよそ人数が割り出せます。

 現在の巨大アイドルグループのCD売れ行きも100万枚超えが連発していますが、それを支えているのはその半数以下だと言われています。

 ヒット商品がなぜヒットするのか?そこには普遍性や中毒性があるとは推測しますが、前者と後者そのどちらの配分が多いのか。音楽などは主旋律を繰り返す事で、印象付けると共に中毒性を高めます。
 私の好きなRonnie Lawsさんの曲にも、これでもかと言うくらい繰り返す曲があり、それがまた格好良い上に繰り返すことによる陶酔感も相まり何度も聞いてしまう曲です。

 ヒット商品と言えるかわかりませんが、安定的な販売を続ける商品もあります。バイクならばCB400SFです。これらはなぜ売れ続けているのでしょうか。初代のCB400SF/NC31は価格も高過ぎず、壊れず、乗って楽しいバイクでした。現行型は乗ったことがありませんので、評価できませんが、初代の良さを引き継いでいるのであれば、コンセプトが良く、宣伝もうまくいったのかも知れません。

 「時代の要望を捉えた」と言われ大ヒットする品は度々出現します。しかし長続きしなければ製造業者としては苦しい面が多く、その大ヒットが逆に自分を苦しめる事もあります。