自社製ロッドを製作
SRXのツインショックに自社製ロッドのSGSA12を作りました。最後に問題点を論じますので、興味ある方は飛ばして読んでください。
純正は10.5mmの太さです。80年代はヨーロッパメーカーの影響が色こく、この寸法もビルシュタインを模したのでしょう。
剛性と作動性の帳尻を考えロッド径をφ12へと改めました。それに関わる部品全てを加工しなければならず、実はロッド径拡大は大ごとです。ガスバルブの蓋もアルミで作り直しました。
ロッド製作ですがメッキの下に焼き入れ層があり、ダイスでは歯が立ちません。そのため超硬チップでねじ切り加工を行いました。溝を作って逃げ場を設けない切り上げで仕上げました。
ゲージを使わない目検で仕上げましたが、久しぶりの割には上等です。回転数は100回転で低めにしたのが勝因でしょうか。焼き入れ材の切削は難しい反面、仕上がりが綺麗にしやすい良い面もあります。
SRXや初期XJR400のリアショック問題点とは?
これはシリンダーです。アルミを採用していますが、表面処理のない生材のようです。もしくは極めて柔らかいか薄い膜厚で、簡単にえぐれます。だからこのショックのO/Hは推奨していません。
しかしシリンダー政策も可能であり、価格を考えずどうしても純正が良いと感じていらっしゃる方は、相談いただければ見積もりを算出いたしますので申し付けください。