「新しい経営の教科書」
一昨日読了した本書について感想を書き記します。
著者の岩田松雄さんは日産自動車からアトラス、ザ・ボディーショップ、スターバックスなどの社長を歴任された方です。
経営者、リーダーシップの本などは割と読んできましたが「大規模な組織の経営者の書いた本」といった印象です。
本質の部分では通づる物もあり、部下との接し方、情報収集の手法など参考になるとも感じる反面、以前に紹介した「識学」からはかけ離れています。これもどちらが正解ではなく、自分の率いる組織を機械的な構造主義方面にしたいのか?それとももう少し個人の人間性を主にしてやや家庭的な部分を演出するのか?により選ぶ手段が変るだけでしょう。
私自身は識学に近い構造主義の方が楽に感じます。
しかし理論家ではなく実践家の社長さんが書かれた本なので、松下幸之助さんや稲盛和夫さんの書籍に通づる普遍性と、人を大事にする姿勢は学ぶべき事が多い良著と思います。