MotoGPの進化を観る。

 昔の本が出てきました。

 MotoGPの遍歴を追った本です。

 電子制御が取り沙汰される昨今ですが、その競争はすでに20年近く前から始まっていました。2ストロークのインジェクション化にも積極的だっホンダですが、実戦ではキャブを重んじる結果となった様です。
 4ストローク化により、四輪でも実績があるフューエルインジェクションが投入され、それらを統合したマネジメントシステムが登場しました。

 サスペンションを触る毎日では、やはりフロントフォークとリアショック に目がゆきます。写真からでも寸法はある程度類推できるため「この車両は何Φのピストンだな」などと予想しています。
 MotoGPや、JSBのワークスマシンに用いるフロントフォーク、90年代のGPフォークなどの内部部品を本当にごく稀に見たことがあります。正直、驚くほど普通の部品を使っています。ピストンなどは削り出しの想像もつかない様な形状かと、勝手に考えていましたが、実は街乗り用の部品と共通だったりする事も多々あります。
 その違いはシムの重ね方だけ、という事もザラです。

 逆を言えば、WGPで使っていた形状を街乗り用に落とし込んだのかもしれません。それにしても何かスペシャルな雰囲気を感じる事はありませんでした。やはり大切なのはバイク、タイア、路面、ライダーに合わせてゆく作業だと今では強く実感します。

 

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