ホイールのチャッキング

 ブレーキディスクの修正依頼があり、施工しました。

 ブレーキディスクの振れ取りが目的で、ホイールのスプロケット側に機械加工の部分がありそこを芯に、対面のベアリングレールで倒れの確認をしたところ、5/1000mmでした。これくらいであれば問題が起こらないため、そのベアリングを回転センタで押して加工を始めました。

 ブレーキディスクは切削の跡は有りましたが、鋳物のようだったのでステンレスではなく鋳鉄と判断し切削を開始しました。最初はテスト削りを数度行い、送り速度と回転数を見極め、決まったところで本削りに入ります。その過程で表面は0.5mmの切削量で平面が出ました。

 次に裏面ですが、アダプタを製作すると時間とお金が余分にかかるので、生爪を成形し外周をチャッキングして裏面の切削を開始しました。あとは表面と同様の手順で進めました。

 今回の作業方法で大切な点は、ホイールをチャッキングして、ホイールに対しての平面を出し、その平面を利用して裏面を加工することで高い精度で平行を出す点にあります。作業の内容上、平面が重要であり円周方向の精度は求めていないのは、作業を楽にしてくれました。それでも一応外周も皮むき程度に削りC取りを行い、外観も整えました。

 今年購入した滝澤のTAL510はベッドの上振りが510mmなので、18インチホイールの450mmは楽にチャッキング可能でした。加工依頼の仕事も増え、ありがたい事ですが、失敗した場合には取り返しのつかない場合も多いので、気を引き締めなければならないと改めと思いました。

 

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