学習を続けなければ、落ちてゆく一方

 仕事のために月一冊の読書を続ける人は10人に1人も居ないそうです。

 受験を頑張って有名学校に入学、卒業し有名どころの企業へ就職しても、学習を続けなければ会社内での立ち位置は難しい事になるはずです。不感症の人ならのほほんと生きてゆけますが、上昇志向の人間には耐え難い状況です。そこで現況を周囲に責任転換できないのであれば、自学自習を続け向上してゆくしかありません。

 私もこの数年は読書の量が減っておりましたが、日々に刺激が無いのも不満に感じ、読書中の閃きが無いのも寂しいため最近は月に数冊の読書を再開しました。

 今読んでいるのはNiccolo' MachiavlliのIl Principe「君主論」です。

 元来イタリア好きで、塩野七生さんの小説で君主論とMachiavelliの存在を認識しました。

 現在はアメリカのアーリントン、米軍の国立墓地がある同地で活動を続ける伊藤貫さんが好きな私は、アメリカの一極体制(ユニポラー)は長く続かず、多極体制(マルタイポラー)こそが自然であり安定しやすいとの言葉に共感します。

 200~100年くらい前のドイツ・プロイセン王国のビスマスルクは上手に立ち回り前述の多極化をなしえた様です。君主論を読んで知り得たのはフィレンツェの統治者大ロレンツォ(イタリアではIl magnifico)で知られるロレンツォ・ディ・メディチも多極化をなし得た人物だったそうです。
 当時は都市国家の集まりである現イタリアと、国民国家という大きな力を有したフランスやスペインに対峙しなければならず、フィレンツェは困った状況だった様です。それを解消しようと提案したのがニコロであり君主論だったのです。

 そういえばヴェネツィアは自国軍を持ち、商業も盛んだった為に大きな勢力となり得たのかも知れません。

 歴史を知れば、戦争だけでなく商売や技術面でも大いに役立ちますため、今後も歴史を学んでゆきたいし、読書を続けてゆきます。