カワサキのオーリンズ電制ステアリングダンパー

 今回のお題はカワサキのZX-10RやH2に採用される、電子制御ステアリングダンパーを解説します。

 オーリンズのステアリングダンパーはロッド側のシリンダーと、オイルが還流する副筒部分があります。電制ユニットは副筒の調整ダイアルが着く部分に取り付けられていますが、ユニットが大きく張り出し、ロッド部分のオイルシールなどが外せません。

 そこでこのユニットを外す手法を考えましたが、どうにも手段がわかりません。仕方ないのでこの純正採用の電制ステアリングダンパーを新品で購入し、それをお客様に渡します。
預かった中古の品は壊しても良いので、分解を行いました。

 定価では6万円以上の品ですが、それは投資として今後の作業の礎にします。大きなメーカーは他メーカーの品物やバイク、車を購入し分解、確認して更なる技術の向上に役立てるそうですが、当社もこの様な挑戦を続け最先端の機構の理解に努めます。

 

 

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