いつも思うこと

 TZR250,3MAのリアダンパーが完成し、取り付けも行いあとは試乗で乗り味を決めていきます。

 新しく依頼を受けるたびに思うことがあります。新しい乗り味や価値観を少しでも取り入れ、楽しい車を造りたいのです。

 以前の、ダンパーや発条のどちらかに重きを置いた設定から、両者の調和を図った造りに移行し、現在はダンパーよりも、車両の動き方をどのように演出するかを考えています。

 一例を上げれば、リアの伸び減衰の強弱で軽快感は大きく変わってきます。その軽快感はどこから生まれる(感じる)のか、軽さを出すならば、なぜ軽くする必要があるのかや、逆に重さを演出するなら、何の必要がありそのようにするのかを大事にします。ですから、サーキット走行のように速さが第一ではい、街乗りのセットアップには、設定者の志向や世界観が大きく影響します。それは非常に楽しい作業なのですが、考えをしっかり持っていなければ、セットアップの到達点も道程もありません。

 今回は車体を預かっての作業ですから、ダンパーの設定から乗り味まで任されているので、難しくもあり責任感を楽しむ仕事でもあります。

 ダンパーを設定する際は純正を参考にするのですが、そこから発条定数、自由長、減衰の強さ、ダンパーの形状、予算までお客様に合う物を考えるので、それもまた楽しくもあり、神経を使う点です。

 車体の写真はお客様の了解を頂き次第、載せることにします。

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