KONIのオーバーホール

 今月はキャンペーンの影響からか、個人客の方が多く依頼下さっています。皆様、ありがとうございます。
 キャンペーンの内容は、依頼いただいたフロントフォーク、リアショックの分解に伴って採寸したデータをPDFファイルで、作業風景の写真とともにQRコードからダウンロードできるようにしています。
 興味のある方もない方も、依頼いただければ添付しておりますので、オーバーホールの依頼を待っております。

 

 今回の題材はKONIのツインショックです。KONIは昔からポルシェやフェラーリ、現代でも主に四輪で重用されているショックです。

 二輪でKONIといえば、小規模なヨーロッパの車両メーカーに純正採用される場合もあり、当社としても割合数多く作業を行った経験を持ち合わせています。写真のショックはカワサキのKH用ツインショックです。

 二輪のKONIは古い物が多く俗にいう当時もののため、傷み具合も千差万別ですが、これはかなり綺麗でした。オイルは真っ黒でロッドの摩耗もそれなりでしたが、中の部品はしっかり初期の形状を保っており、洗浄により十分再使用可能です。

 KONIやマルゾッキ、現代でもカシメ型と呼ばれるダンパーの基本構造はフロントフォークのカートリッジ型と同じです。むしろリアショックの構造をフロントへ持ち込んだというのが、歴史的には正しいやに思います。
 ツインチューブと言われる仕組みですが、現代的なFFXやTTXも温故知新でこれらの古いショックから着想を得たに違いありません。または行き着いたと言えそうです。

 このKONIについてYouTubeで解説した動画を制作したいと思いますので、その時はまた紹介いたします。

 

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