オーディオから考える

 先日、友人がBluetoothスピーカーを譲ってくれました。

 SONYの品です。とても良い音がして気に入っています。そんな事があり、PC屋さんへ行き色々なスピーカーの音も聴いてみました。そこでは1万円しないような安価なスピーカーも、割と良い音を響かせており、驚いたのと同時に疑念も浮かび上がりました。

 それは「良い音って何」という、至って簡単な問題についてです。

 ギターを弾いて、アンプのイコライザーを調整する時、初心者は低音と高音を強め、中域を低めに設定しがちです。これは一聴するとシャープな感じで上手に聴こえるのですが、音が他の音に埋没し混ざり合い、聴こえは悪くなります。
 実際はミドルを強めるのが正解で、これに気づいたのはギターを弾くのを辞めだいぶ経ってからでした。こういうのが早い段階で理解できる人たちは、きっとプロに近づけるのでしょうが、私には無理でした。

 話が脱線しました。
 つまり素人に良い音と感じさせたければ、ミドルを絞りシャープな感じを演出すると、コロリと騙され「安いのに良い音」とついつい購入してしまうのです。

 もちろん、良い音と感じたその感触は間違い無いと思いますが、注意深く聴いているとこのイコライジングによる音の抜けはわかるようになります。

 サスペンションも全く同じです。「よく動く」と騙され乗り心地が良いとか吸収性が良いとか、売るには良いのでしょうが本当の意味においてそれが良い乗り味であるのか?疑問を感じる事が多々あります。
 しかしこれは、逆に私が求道者と申しますか、サスペンションに対して高尚な事を求めすぎなのでしょうか?それは分かりませんが、常に根っこの部分を探り当てたいと考えています。

 

 

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