TRX850のリアショック【FG FQE11】がイタリアから届きました

 かなり前に当社が寸法など要望を伝え、FGのラインナップに加えられたヤマハ・TRX850用のFQE11が届きました。

 価格は送料税別で¥129,000です。

 同ショックはスプリング、伸び減衰とイニシャル調整が可能なFGにとっては基本となる形状です。

 FGはFQE11の11という数字で機械式のイニシャル調整を表します。31とあれば油圧によるハイドリックアジャスタとなります。

 当社では基本的に11を取り扱い、31は限定させて頂きます。

 伸び減衰のダイアル。年々形状が改良され、かなり扱いやすくなっています。シールのゴム部分は数年で劣化しひび割れするため、O/H時には必ず交換します。

 車高調整は青いダイアルの下にある六角形の部分です。車両の基本特性をガラリと変えられるため、あればサスペンション調整の醍醐味を存分に味わえます。

 FGのショックは受注発注です。上の写真を観察すると判りますが、細かい傷が見て取れます。私もイタリアで社長のFranco Gbellini氏が組立作業を行う様を眺めましたが、傷が入るのは致し方ないというような荒業でした。

 現代でこのような傷が許容されるのか?と私自身も疑問符を持たざるをえない訳ですが、それでも性能の高さが際立っており、取り扱いを止めることが出来ません。

 今後もFG社へは傷の改善とう要望を出し続けますが、現状でも珍しい車種や性能で選んでいただける方も居るため、少しでも満足いただけるように努めております。

 このTRX850用FQE11は当社でも実走で性能を確認し、納得して販売する品であり、発売から30年近く経とうとするTRX850を未だに楽しんでいる方は一度試してもらいたいパーツです。

 

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