TRX850のカートリッジの構造
TRX850のカートリッジ部品が加工を終え、明日には試乗可能となりますので、その構造を説明します。
カートリッジはCB1300SFの純正品を流用します。ですが、長さも減衰の設定も全く違うので、ボディーのみ使うと言うほうが正確です。
「伸び」と「圧」を別々にする理由は以前にも説明したのですが、今回この方式を採用した一番の理由は「アウターチューブに調整機能が無い」ことです。現在流通している左右別減衰の方式は、「右伸び・左圧」の二つのピストンを持つ構造ですが、FGが採用している「右伸び圧・左圧」の三つのピストンを持つ作りにしました。メリットは前者に比べよりフォークの同調を取りやすく、動きが安定する点です。
変更した部品は 1オイルロックピース 2ロッド長 3減衰調整棒 4トップキャップ 5ネジ穴の径 などですが、この他にもバネなど数点変更しています。価格は15万円以上する場合もありますが、非常に面白いフロントフォークになります。15万も有れば社外のフォークに換えられる・・・とは思いますが、ステムやブレーキ系を純正のままで余計な手間を必要としないので、これはこれで十分価値のある手法です。
明日以降の試乗記をご期待ください。